ウォーミングアップいらない説は危険!
SNSやYoutubeで、筋肉の疲労を防ぐためにウォーミングアップはしない方がいいというのを目にします。
これを鵜吞みにしてトレーニングしてしまうと、多くの場合は怪我します。
今回はウォーミングアップのメリット、やり方を解説します。
■ウォーミングアップを行うメリット
〇血流が良くなる
→血流が良くなることによって、筋肉へ送り込む酸素量を増やせる
〇可動域が上がる
→筋肉の柔軟性が上がり、怪我のリスクを大幅に軽減できる
〇神経伝達を良くなる
→脳から送られた指示を神経系から筋肉系へと伝達します。この反応が良くなることによって挙上重量の向上に繋がる
■ウォーミングアップを行うデメリット
基本的にはありませんが、強いてあげるとするなら下記のようなものです。
〇時間がかかる
→トレーニングできる時間が少ししかないときにさらにトレーニング時間を圧迫する
〇筋出力の低下
→間違ったウォームアップにより、筋肉の収縮を遅らせたり怪我のリスクを高めることもあります
■ウォーミングアップのやり方
ウォーミングアップのステップは3段階
1.ストレッチ
→筋肉の可動域を広げ、筋肉が伸び縮みしやすい状態を作る・怪我のリスクの軽減に繋がります
2.ジョギング
心拍数が上がると血液の循環が良くなります。
これによって筋肉の温度も上昇し、筋肉が機能しやすい状態を整える・怪我のリスクの軽減に繋がります
3.種目毎のアップ
筋トレやスポーツ競技毎に軽い強度から徐々に上げて、MAXに近づけていく。
神経伝達をスムーズにして、筋肉の収縮スピードを向上・各動作の連動性向上
筋トレ種目動作、競技動作を目的に分けて最低2セットは行う
〇30%程度の負荷:フォームの調整、筋肉のハリ・疲労の確認をする
〇60%~80%程度の負荷:神経伝達をスムーズにする
※できれば60%1セット、80%1セット行う
■まとめ
ウォーミングアップ不要というのは、全く根拠のない危険な方法です。
実際にオンリンピック選手でウォーミングアップをしない人はいません。
『ライオンは狩りに行くときにウォーミングアップをしてる暇はない』という方もいますが人間はライオンではありません。(笑)
『火事が起きてるけど、ウォーミングアップしてないから走れない』と言っているようなもの。時と場合によって変わります。
あくまでスポーツや筋トレは、楽しく安全に行うものです。
正しくウォーミングアップをして、怪我無く長く続けられるものにしていきましょう!